八王子 笑顔と幸せ 八王子市議会議員 ほしの直美

活動報告

改選後初めての一般質問に登壇しました。(6月9日)

2023年06月12日

選挙も終わり、議員としての仕事である本会議場で質問をいたしました。
市民の皆様のご期待に応えられるよう、八王子市のために働いて参ります。

今回の質問は、これまでの質問で答弁いただいた事業の進捗状況、考え方の変化を中心に質問をしました。

 社会状況をみていくと、厚生労働省は6月2日、2022年の人口動態統計を公表し、1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示す合計特殊出生率は過去最低であった2005年と並ぶ1.26で、17年ぶりの低水準となり、 年間出生数は77万747人で、1899年の統計開始以来、初めて80万人を割り込んだと報告されました。この状況は八王子市も同様です。八王子未来デザイン2040で示された本市の人口推計を基に、納税義務者を算出すると、減少傾向に転じることが予測されており、限られた人口、限られた財源で、安定した市政運営を継続していくためには、所得の増加、就業率の向上を目指すとともに、生まれてきた子どもたち一人ひとりが幸せな人生を歩めるように、大人が支援し教育をすることが重要です。
 また、今ある施設を有効に使い、雇用の確保ができることは、税収確保につながります。将来を見据えたうえで、これまで以上に効果・効率的な行財政運営が不可欠です。

そこで、以下のような内容の質問をしました。詳しくは動画をご覧ください。

◆施設マネジメント
 ●フレスコ南大沢の今後について
 これまで、フレスコ南大沢について、土地信託事業の運営状況、運営実績、入居率、地下駐車場のあり方など様々質問してきました。そこで、

・フレスコ南大沢にあった法務局が撤退し、これまで100%の入居率でしたが、今後のテナント募集についての取組。
・令和8年に信託が満了を迎えます。今後の運用方法など市の考えを示す方向性について。
など、質問しています。

●南東部エリアの災害対策
 先日、青少対の会議において、防災に関するご意見を頂き、かねてより、地域に合った防災が必要であると質問をしていました。ニュータウンは、市役所本庁舎や、補修センターから遠く、公的な支援拠点の距離的な問題に不安を感じていました。そこで、

・南大沢清掃事業所には、40人の職員が現在は16人と減少し、空きスペースもあることから、この施設を災害支援の拠点にという提案をしてきました。この施設には、給食センターも設置されており、必要な物資の供給や行政職員による速やかな支援が期待できると考えており、今回の質問で、災害拠点として使う方向であることが確認できました。

◆未来の主役づくり
 ●騙さない、騙されない教育
 (青少対で地域の子どもたちを守る活動をしています。これまでのの会議の内容をうけて質問しています。)
 ●金融教育
 ●エシカル消費

 特殊詐欺について、これまでの対策としては、手口を公開し周知したり、銀行で振り込み上限額を設定したりするなど、被害者にならないようにする考え方が中心でした。最近は手口が凶悪化し、特殊詐欺グループではなく、まさに犯罪者集団となっています。5月24日にはフィリピンからグループの一員が強制送還されました。その中の一人は本市にある多摩美術大学を中退したと報道されています。
 私が今回の質問に込めた思いは、被害者側の視点で詐欺犯罪を防ぐのではなく、八王子から特殊詐欺加害者を一人も出さないようにしたい。そんな願いです。

そのために必要なことを考えたのが今回の質問の背景です。

 小さな頃から継続的な金融教育をすることで、お金の相対的な価値を知り、簡単にお金を得ることはできないことを知ることが出来ます。特殊詐欺グループに誘惑されないように労働の尊さ、大変さを学ぶことで現時点での自分自身の市場価値を知ることが出来ます。
 八王子は全国有数の学園都市です。イコール特殊詐欺加害者の年齢層である18歳から25歳の人口が多いことになります。若年層に対し、本市でしっかりとしたお金に関する教育と消費に関する教育がなされれば、騙す人を減らし、結果として騙される人も減らすことができるのではないでしょうか。
 特殊詐欺犯罪検挙者の多くは初犯です。普通に暮らしていた若い人が何かをきっかけに騙す側の人間になり、犯罪に手を染めてしまっています。甘い誘惑があった時に、踏みとどまる価値観を持っていれば、その後の長い人生を犯罪者として過ごさずに済んだのではないかと思うと、残念でなりません。

子どもたち自身が、各々の道で堂々と歩んでいけるよう、全力で支援していきたいです。