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活動報告

多摩コミュニティビジネスシンポジウム2015に参加☆

2015年02月14日

2月14日に明星大学で開催された「多摩コミュニティビジネスシンポジウム2015」に参加しました。

コミュニティビジネス(CB)とは、地域が抱える課題をビジネスの手法により解決することで、地域経済活性化に寄与すると言われています。また、CBは共益を目指しており、地域の中で市民、行政、企業、金融機関、大学、NPO、などと協力し、地域と共に発展、成長していくことが期待できます。

CBに実際に取り組んでいる「クルミドコーヒー」の創業者による基調講演では、CBの成功の秘訣を経営学や投資の視点に立った内容にも触れていましたが、大企業の事業の原則である消費的人格を刺激することを目的とした経営ではなく、贈与的な人格、つまり人と人との間に心の交流を作ることを目的とした経営が成功の秘訣とのことでした。

この贈与的な人格を目的とした経営が増えることで、多摩地域が人の仕事の価値を感じるエリアにしたいという目標は、私の地元でも取り組んでいきたいと思っております。

分科会では、「超高齢社会の明るいシニアビジネスの仕組み~新しいCBのヒント~」というテーマに参加しました。

福岡県、クラブツーリズム、地元ケアサービスのNPOがパネリストとなり、元気シニアの生きがいづくり、歓びづくりについて各分野の取り組みが紹介されました。

福岡県では70歳現役応援センターを設置し、ハローワークにはない相談窓口を設置し、高齢者の就職率を向上させ、高齢者が輝ける社会という「福岡モデル」を確立しました。また、クラブツーリズムは旅行に行く人は血縁関係から、今は気の合った仲間に変化をし、31万人の会員を集め歓びづくりに貢献しています。NPOは、複雑な介護保険制度の中、スタッフのやる気を高める取り組みをしながら質の高いサービスを提供することに成功しています。

高齢者の方が働きたい理由の9割が「生きがい、社会とのつながり」です。特に多摩NT地域では、地縁ではないつながりも市民をつなぐ方法として考える必要があります。今後は、健康づくりだけではない、高齢者の就業支援も視野に入れたCBの展開も考えていきたいと思います。