令和7年第1回定例会 3月10日 予算等審査特別委員会


初宿市長の考えが反映される初めての予算審議ですので、市長の理念を実現でき、かつ経済情勢や時代の流れに合った予算となっているのか私なりの視点から質問をしました。
予算質疑の際には毎年述べていることですが、私は、「未来を見据え、今何ができるか、何をすべきか、何を始めるべきかを考え、そのために、皆で夢や希望や目標を共有する。その共有した世界観を実現するために、それぞれができることを考え、実践していくこと」が大変重要だと思っており、私の考え方の基本です。
未来を見据え、日本がこの先も幸せな国であり続けられるように最も大切なことは「人」だと思っています。まずは「人」に関連した質問をしていきました。
少子高齢社会が一気に進み、様々な施策に対しても世代間の不公平感が露わになっています。子育て世代に対する支援に対しても抵抗感を示す人も増えています。このような社会情勢の中、施策や事業を選択する力やその必要性を発信する力が必要です。DXの推進により、世の中がどのように変わっていくのか予測し、必要となるスキルを磨くことも必要です。
これまでも私はデータ分析の重要性について発言してきました。
また、ツールを導入して終わりではなく、目的を持って実践に結び付けられるようデータ利活用に取り組まなければせっかく導入した意味がありません。思ったような分析ができなかったり、データが不足しているというような場合には、職員だけでなくデータ分析のプロの力を借りることも必要だと思います。データや統計に基づく政策立案は、飛躍的にその必要性が高まっていくことが予想されます。積極的にデータを活用し、それに基づいた政策立案となることを推進しています。
この国の未来のために、教育に力を入れることが最重要課題だと思っています。
そこで、かねてより「八王子版steam教育」の推進について質問をしており、今予算委員会でも質問いたしました。
令和3年1月27日に示された中央教育審議会「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」
によると、STEAM教育とはScience、Technology、Engineering、MathematicsのSTEM分野が複雑に関係する現代社会の問題を、各教科・領域固有の知識や考え方を統合的に働かせて解決する学習としての共通性を持ちつつ、その目的として①科学・技術分野の経済的成長や革新・創造に特化した人材育成を志向するものと、②すべての児童生徒に対する市民としてのリテラシーの育成を志向するとあります。
先日、南大沢小において、南大沢に研究センターがある全薬工業の社員が薬の働きや、そのメカニズムを説明する講義を6年生に向けて実施したとタウンニュースに掲載されていました。参加した子供からは、「安全な薬が販売されるまで10年以上もかかることがあると知って驚いた」「将来、自分も薬の開発がしたい」などの感想があったとのことです。このような子ども達の関心を高め、学ぼうという意識を高めることこそがSTEAM教育の目指すべきもので、素晴らしい取組だと思います。
昨年、第3回定例会において、初宿市長から
steam教育のA、アート、芸術・リベラルアーツには、拡張性や拡散思考といったこれまでの価値を広げる、既成概念などにとらわれない考え方が培われ、また、論理的思考力や問題解決能力といった力を身につけ、高めることで生かすことができれば、子どもたちが社会で生き抜く力と国内のみならず世界で活躍できる力を育めると考えております。と答弁を頂いております。ぜひ、全庁をあげてsteam教育に取り組むよう提案して参ります。
予算の概要には、①市内経済の成長・発展、②観光資源を活用し、賑わいの創造、③人財の確保と定着、育成、の3つの柱が掲げられ、めざす姿として「すべての人が輝き、やすらげる街へ」を実現する取組が示されています。
これらは大変素晴らしいものですが、目標を達成するために令和7年度予算が編成されているのだと思います。特に重点的に取り組む3つの柱については、事業実施した効果を測定する何らかの指標や仕組みが必要だと思います。何かをやったのではなく、それが成果としてどう表れたのか、それを測るモノサシが必要です。
しっかり成果が表れるよう、議会で発言して参ります。
全ての項目を載せる容量がないため、以下のURLより、インターネット中継をご覧くださいませ。
- 令和7年第1回定例会 3月10日 委員会 予算等審査特別委員会
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