八王子 笑顔と幸せ 八王子市議会議員 ほしの直美

活動報告

「教育と地域をつなぎ子どもの出口を拓く」~文教経済分科会~

2026年03月18日

■ 教育現場の負担を減らし、子どもの未来を拓くために

近年、教員の働き方改革が進められていると言われていますが、実態はまだ厳しい状況が続いています。文科省の調査では残業時間が改善したように見えても、持ち帰り業務は含まれておらず、現場の負担は依然として大きいままです。教員不足が深刻化する中、働き方の改善は待ったなしの課題です。
私は今回の分科会で、教員の負担を本質的に減らし、子どもたちが安心して学べる環境を整えるために、教育・地域・産業を横断する視点から質問を行いました。

■ 1. 教員の負担の「根本原因」を減らすために

働き方改革は、単に人を増やすだけでは解決しません。過労死等防止調査研究センターの分析では、教員の負荷の大きな要因は次の2つです。
• 部活動顧問の負担
• 保護者対応など住民との関係
この“根本原因”に向き合わなければ、対処療法として人を増やしても負担は減りません。そこで私は、部活動指導員の配置方法、担当範囲、運用体制、そして改革を進める職員自身の負担について具体的に問い、制度設計そのものの見直しを求めました。
また、保護者対応の負担を軽減するため、スクールロイヤーを「いじめ対応」だけでなく、教員の相談窓口としても活用するべきだと提案しました。

■ 2. 善意に依存しない「校内別室指導」の仕組みへ

校内別室指導員は、学校に行きづらい子どもを支える重要な存在です。しかし、支援員が見つからず、予算も減額されている現状では、善意に依存する仕組みになりかねません。
私は、
• 支援員の負担が増えないか
• 単価が下がらないか
• 子どもにしわ寄せがいかないか
を問い、持続可能な仕組みづくりを求めました。
さらに、育休中の親と赤ちゃんが支援員として関わるという新しい提案も行いました。赤ちゃんの存在は、子どもたちに命の大切さや愛情を自然に伝える力があります。地域の大人が学校に関わることで、学校への愛着も育まれます。

■ 3. 農業を“子どもの出口”にする八王子ならではの可能性

八王子には農地があり、大学があり、都市農業のポテンシャルがあります。
私は、
農業を「新規就農者を待つ」のではなく、子どもたちの新しい進路(出口)として育てるべきと考えています。
農業はIT・IoTとの親和性が高く、Z世代の得意分野と結びつけることで新しい価値が生まれます。中央大学や工科大との連携も可能です。また、スマート農業技術活用促進法の活用状況や、八王子独自の支援の方向性についても確認し、農業を未来産業として育てる視点を示しました。

■ 4. 給食の公会計化は「透明性」と「地域経済」の両立が必要
給食費の公会計化により、会計の透明性は高まります。しかしその一方で、これまで学校給食を支えてきた地域の小さな豆腐屋さん、肉屋さん、八百屋さんが排除される可能性があります。
私は、透明性の名のもとに地域の価値が失われないように、随意契約の扱い、調達方法、地域事業者の継続性について丁寧な説明と配慮を求めました。
また、町田市が始めた「地域給食」を例に、八王子も次のステップとして地域の健康づくりにつながる仕組みを検討すべきだと提案しました。

■ 5. スタートアップ支援は“本気度”が問われる
ピッチコンテストは、参加者に大きな準備負担がかかります。
だからこそ、
• 優劣をどうつけるのか
• 参加する価値(賞金・支援)はあるのか
• 他市と比べて魅力的か
を問い、形だけのイベントではなく、創業支援として実効性のある仕組みを求めました。

■ 6. アニメ・ゲームで八王子を世界へ

八王子は、アニメやゲームの舞台として多く登場する、全国でも珍しい都市です。
これは大きな資源であり、世界に発信できる可能性があります。
私は、
八王子をアニメ・ゲームで世界に知られる都市にする
という大胆な構想を示し、コンテンツ産業を都市戦略として位置づけるべきだと提案しました。

■ 7. 最後に——すべては「子どもの出口」につながる

今回の質問は多岐にわたりますが、すべてに共通する軸はただ一つ。
子どもたちが“現実に生きていける出口”をつくること。
そのために、
教育、地域、産業、農業、福祉、コンテンツ産業——
これらを横断してつなぐことが、八王子の未来をつくる鍵だと考えています。