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活動報告

除菌や消毒をうたった商品について正しく知っていますか?

2020年06月04日

新型コロナウイルスの感染拡大により、除菌・消毒用のアルコール液剤(ジェル状の商品含む)の需要が増えており、ドラッグストア等の店頭では品薄となっています。そのような中、インターネット通信販売サイトで除菌や消毒をうたう商品を検索すると、様々な成分を含む商品が販売されています。中には、アルコールの中でも人体への毒性が高いメタノールを主成分として含有する商品もみられました。また、手指の除菌には適していない成分を含む商品が手指にも使えるかのように表示されて販売されていました。

 なお、除菌とは一般に化学的・物理的に微生物を取り除くことをいいますが、その対象や程度は公的には定められていません。一方、消毒とは一般に有害な微生物を除去、死滅、無害化することをいいます。手指の消毒は医薬品や医薬部外品の効能効果にあたるため、医薬品や医薬部外品にしか使えません。


◆除菌や消毒をうたう商品に含まれる成分について

・消毒に用いるアルコールは、通常、70%のエタノールなどが使用されます。メタノールは人体への毒性が高いものなので、手指の消毒には絶対に使用してはいけません。

・次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の塩素系漂白剤の成分です。身近なものを消毒するためには、水で0.05%に薄めて拭いた後水拭きをしましょう。噴霧については、絶対に行わないでください。

・次亜塩素酸水は、塩酸又は食塩水を電解することにより得られるもので、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することについては、現時点では評価中です。

・塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの第4級アンモニウム塩は医薬品や医薬部外品の消毒剤の有効成分ですが、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することについては、現時点では評価中です。

・二酸化塩素は、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することの有効性については、現時点では確認されておりません。


◆消費者へのアドバイス

・手指からの新型コロナウイルスの除去には、流水と石けんを使った丁寧な手洗いが有効です。手洗いができない場合に消毒効果が期待されるものとしては、70%のエタノールのようなアルコールが挙げられます。流水と石けんを使った丁寧な手洗いの後にアルコール消毒液を使用する必要はありません。

・食器・ドアノブ等の身近なものの消毒には、次亜塩素酸ナトリウムを薄めて拭いた後、水拭きをしましょう。

・除菌や消毒をうたうような商品を購入する際や使用する際は、成分は何か、使用してもよい場所はどこか、希釈して使用する商品なのか等、広告や表示をよく確認してから使用するようにしましょう。

・メタノールは人体への毒性が高いものですので、絶対に消毒用として使用しないでください。また、高濃度のアルコールは可燃性なので、使用する際は火気を避け、換気をしましょう。

<独立行政法人国民生活センターHPより引用>


※詳細な内容については、下記URLを参考にしてください。