2025年07月22日
多摩ニュータウン環境組合議会 議長就任のご挨拶
このたび、多摩ニュータウン環境組合議会におきまして、議長を拝命いたしました。
多摩市・町田市・八王子市の三市で構成される広域組合の中で、このような重責を担うこととなり、身の引き締まる思いです。
ご信任いただきました関係各位に心より感謝申し上げます。
多摩ニュータウン環境組合は、ごみ処理や環境保全を広域的に担う、地域にとって欠かすことのできない組織です。
現在では単なる廃棄物処理の枠を超え、ごみを資源と捉え、電力や熱などのエネルギーへと変える「循環型社会」の拠点としても重要な役割を果たしています。
私は議長として、議会の円滑な運営とともに、透明性と説明責任を大切にしながら、持続可能な環境づくりに貢献してまいります。
地域の皆さまの暮らしと未来のために、引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
【多摩清掃工場の運営状況について】
令和6年度の可燃ごみの搬入量は、5万1,036トンとなり前年度に比べて4,311トン9.2%増加しました。この主な要因は令和5年度の搬入量が電気設備火災の影響により一部の期間において搬入が制限され、減っていたことによるものです。
また、粗大ゴミの搬入量は2,475トンとなり、前年度に比べて209トン、9.2%増加しました。一方で、不燃ごみの搬入量は、2,237トンとなり、前年度に比べて53トン、2.3%減少しました。令和6年度の応援処理の状況については、能登半島地震により発生した可燃性災害廃棄物8トンを受入れました。また、町田市バイオエネルギーセンターの火災の影響により処理できなくなった可燃ごみ3,613トンを受入れました。加えて、ごみ処理支援の一環として、町田市バイオエネルギーセンターで処理しきれない可燃ごみ1,322トンについても受け入れました。
今後も構成市と連携を図りながら、安定的なごみ処理に努めて参ります。
次に環境測定結果です。
本年4月に測定した2号炉の排ガス中のダイオキシン類濃度は1㎥あたり法規制値の1ナノグラム及びISO14001で規定している自主規制運用値0.01ナノグラムを大幅に下回る、0.00000056ナノグラム-TEQでした。今後も環境測定を定期的に行い速やかに公表して参ります。
【令和6年度のリサイクルセンターの運営状況について】
来館者数は、2万4,615人で、令和5年度より1,793人増加しました。構成市が収集した粗大ごみの中から、再利用が可能なものを再生した家具などの再利用品を、8,791点販売しました。
廃食器の回収状況は、延べ554件の持込があり、リサイクル食器の原材料として、3,512㎏を岐阜県土岐市へ搬出しました。
【工場周辺地域との係りについて】
本年3月5日に工場周辺地域の自治会等から選出された、地元協議会委員の皆様5人と町田市バイオエネルギーセンターの施設及び南町田グランベリーパークにおけるごみの資源化についての見学会を実施しました。当日はごみ処理状況などの質疑がありました。今後も多摩清掃工場と数編地域との連携をより一層深めるため、事業の拡充を図っていきたいと考えています。
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